インドネシアにおけるtokkatsuの展開

インドネシア、バンドンにて特別教育活動(tokkatsu)セミナー開催

2018年10月20日にインドネシア教育大学、Salib Suci財団と共催のセミナーの招待を受け、東京大学大学院教育学研究科の恒吉僚子教授と、文京学院大学の南部和彦特任教授が特別活動の理論と実践について講演が行なわれました。Santo Yusuf小学校で開催された本セミナーは、バンドンの小学校の教員、県の教育局、カソリックのSalib Suci財団の幹部約150名が参加がありました。センタープロジェクトである日本型21世紀対応教育の国際モデル化に関する国際比較研究-多元的モデルの構築(科研費基盤(A)15H01987 代表:恒吉僚子)(平成27年度〜平成30年度)の助成を受けて、講師派遣が行なわれたものです。

 

Conference Program: Intertwining Teachers’ and Students’ Wellbeing “Learning to Grow Together”というテーマは、人格教育に力を入れている学校法人を経営しているSalib Suci財団の教育目標とも合致していて、学校では実際に掃除活動、給食活動等が実践されています。セミナーでは、非認知的教育活動の教育的意義、どのように日々の学校に取り入れたらよいか、教師と生徒の関係づくりと学び、教科活動と教科外活動の連携、等のテーマを取り上げ、日本の事例に基づいて講演が行われました。

 

またインドネシアで学級活動を取り入れた授業研究を実践している東ジャワ州マラン県の教員が、全人型教育実践を導入した際の利点と課題について、実際の授業のビデオや子供たちの声を交えて発表を行なった。午後は、分科会に分かれて、実際の授業で子どもの学びを保障するための課題やアプローチの方法について、グループでディスカッションを行い、日常の授業で取り入れるためにどうすればよいか考えるワークショップが行われました。この機会に全人的な教育活動の理解が深まった、大学や学校でこうした活動を取り入れていきたい、という声が上がりました。(東京大学教育学研究科附属学校教育高度化効果検証センターHPアーカイブより)


インドネシア教育大学セラン校にて日本型全人的教育活動のセミナー開催

2018年10月15日にインドネシア教育大学セラン校(バンテン州)にて、Social and Emotional Learning for Holistic Education in Japanという題目でセミナーが開催されました。日本の授業研究を長年実践しているTatang Suratno講師による招待により、グローバル部門特任研究員の草彅が、日本のカリキュラムと全人的教育活動とその意義について、日本の学校の清掃活動と企業の3S活動を事例に講演を行ないました。

 

同校は、インドネシアでは一般的でない、人格形成や学級の関係づくりに教員養成の段階で取り組もうとしています。また、サービスラーニングや地域の清掃活動に力が入れられているため、教育と地域の連携にも高い関心が寄せられています。インドネシア側からも、教員養成課程の学生の学校との協同的な学びの実践事例や、ゴミの分別活動などが紹介され、活発な議論が交わされたセミナーとなりました。(出典:同上)


インドネシア教育視察団来日

2019年6月29日(土)、インドネシアでの前記研修を受けて、同財団から幼稚園ー高校の先生方とインドネシア教育大学講師Tatang Suratnoさんが来日され、日本の小学校を中心に学校見学をし、日本を参考にした幼稚園での話し合いや小学校での給食活動について講演形式で発表されました。全国小学校学校行事研究会が主催、会長のご挨拶、顧問南部和彦先生の発表等がありました。


インドネシア教育視察団研修

2019年7月6日(土)、来日していたインドネシア教育大のArif先生をはじめとする教育視察団に恒吉僚子教授が日本の全人的な教育モデルについて研修をしました。


インドネシア 教育と学習についてのシンポジウムでtokkatsuを紹介

2019年10月30日(水)、インドネシア テルナテ島で行われた第二回 International Conference on Teaching and Learning(Khairun大学)において、日本の全人的な教育枠組み(tokkatsu)について恒吉僚子教授が基調講演をしました。


インドネシア授業研究学会にて特別活動についての発表とワークショップを実施

2019年11月6~9日、パダン州立大学で開催された、第10回インドネシア授業研究学会において、特別活動と関連した以下の講演とワークショップが行なわれました。

 

1. 特別活動に関する講演

 

インドネシアでは2006年頃からJICAと教育省の支援により始まった授業研究が、現職教員研修として広く実践されています。しかし試験対策を目的とした講義形式の授業が主流であり、子どもの学びに寄り添う授業を行うことが難しいのが現状です。

 

 

 

東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センター助教の草彅佳奈子助教により、特別活動を組み合わせることで、授業研究を子どもの学びを中心に、教師の学びを深める実践について発表がありました。また、国際的に見た特別活動の教育的価値と、日本の事例について紹介があり、子どもたちの教育体験を豊かにできるのか、インドネシアでの可能性について言及されました。

 

 

 

 

2.特別活動ワークショップ

 

学会3日目には、実際に特別活動を実践している教員を招き、事例紹介と参加型ワークショップが行われました。インドネシアの教員養成大学の事例についてインドネシア教育大学のTatang Suratno講師より、マランの小学校の学級づくりの事例をベネッセの鈴木亮氏より紹介され、インドネシアの大学、学校でどのような取り組みが可能かを示されました。

また学会ではTokkatsu本の展示販売会も行なわれました。

 

 


バンドン市でTokkatsu関連ワークショップを開催

2020年2月29日(土)、インドネシア・バンドン市のSt. Yusup幼稚園・小学校・中学校において、全教員を対象とした研修が開催されました。タタン・スラトノ講師(インドネシア教育大学セラン校)と、草彅佳奈子助教(東京大学大学院教育学研究科附属 学校教育高度化・効果検証センター)が、Tokkatsuと関連した職員を対象としたワークショップのファシリテーションを行いました。

 

St. Yusupは2018年10月に東京大学大学院教育学研究科の恒吉僚子教授と、文京学院大学の南部和彦特任教授が特別活動の理論と実践について講演し、2019年6月に校長3名が来日し、東京大学が支援のもと特別活動視察研修を行うなど継続的に交流・支援を行っています。

 

同校では今年度、教師と子どもの信頼関係づくりのため、「聞く」ことをテーマに、日々の実践に取り組んでいます。本ワークショップでは、タタン・スラトノ講師より、聞く姿勢や共感力も含めた様々な聞くワークを取り入れた研修がおこなわれました。

 

次に草彅助教より、全人的教育活動の意義について、必ずしも幼児期のしつけや社会的スキルに限られたものではなく、全人的活動を行うことで、より居心地のよい学習環境を整え、協同で学ぶ力が構築され、自発的に行動できるなど、学ぶことに意欲的になる効果があり、それが学習にもつながるということを様々な事例も交えながら解説されました。

 

現場の教員からは掃除活動に低学年では意欲的に取り組むが、高学年は真面目にやらない子がいるなどの悩みも共有され、全校としてどのように掃除当番や給食当番に取り組むのが良いのか、活発なディスカッションがありました。

 

St.YusupのFacebookページで、ワークショップや草彅助教の訪問について紹介されています。